あと一ヶ月で医師国家試験!
こんにちは、今日は初の共通テストですね。
現在、自分は5年生ですのでセンター試験を受けてからもう5年も経つのかと思うと時間の流れの速さを痛感します(;'∀')
さて、今年の医師国家試験は来月の2021年2月6日(土)と7日(日)に開催されます。また合格発表は約一ヶ月後の3月16日(火)となっています。
医師国家試験のスケジュールは2日間
試験の概要は2日間で、
合計400問、13時間40分の長丁場となります!
ブロック | 時間 | 出題数 | |
1日目 | A 各論 | 165分 | 75問 |
B 必修 | 95分 | 50問 | |
C 総論 | 150分 | 75問 | |
2日目 | D 各論 | 165分 | 75問 |
E 必修 | 95分 | 50問 | |
F 総論 | 150分 | 75問 | |
合計 | 6ブロック | 13時間40分 | 400問 |
ちなみに、すべて5択の選択問題となります。
出題は3ブロックに分かれている
出題範囲は、各論、必修、総論の3パターンに分かれています。
◆必修
必修は「医者になるならこれは絶対できなあかんやろ!」という基本的な問題 が集められた出題ブロックになります。
例えば、倫理的にはやってはいけないこととか、注射や点滴など医療器具の使い方、カルテの書き方などです。
こう書くと「簡単なら余裕じゃん!」と思われるかもしれないのですが、そう単純ではないのです。
必修ブロックには、「絶対基準」が存在し、80%以上の得点率をとらなければ、不合格となります。
まぁ、医者としての常識なので、ある意味仕方ない条件なのですが、医師国家試験本番の極限の緊張状態では、普段なら解ける問題も解けなくなったりするので、受験生にとっては恐怖の出題ブロックとなっています。
◆各論と総論
各論と総論は大きな差はないのですが、言葉からわかるように
各論は、循環器疾患について、消化器疾患についてなど個別の診療科に関する深い知識が出題されます。
わかりやすく言うと、狭いが深いイメージでしょうか?
一方で、総論は循環器、消化器、産婦人科など各診療科だけにとどまらない、臓器横断的な知識が問われます。
こちらは、広くて浅いイメージですね。
守備範囲の広い総合診療医に必要な知識というイメージでも良いかもしれません。
各論と総論の合格基準は相対基準となります。
つまり、他の受験生の点数で変わります。
医師国家試験は例年合格率が90%前後ですので、90%の受験生が合格できる得点率が例年基準となります。
近年は、医学部でも東進ハイスクール的なネット予備校が発達し、受験生の学力レベルが上昇しているため、得点率もだんだん高くなってきている印象です。
最も怖いのはキンキ!
禁忌(キンキ)という言葉をご存知ですか?
辞書的には、禁忌=「してはいけないこと」の意なのですが、医師国家試験にも禁忌選択肢なるものが存在します。
医師国家試験は合計400問で、5択なので合計2000選択肢あります。そのうち、10個程度が禁忌選択肢だと言われています。
合格基準として、
4つ以上禁忌選択枝を選ぶと即不合格
というものがありますガク((( ;゚Д゚)))ブル
医師国家試験的な禁忌は
生命や臓器機能の廃絶に関わるような解答や倫理的に誤った解答をする受験生の合格を避ける目的で設定されている選択肢
と定義されています。
例えば、わかりやすい例では妊娠の可能性がある女性にX線の出る検査はしてはならないとか。血のサラサラになる薬(ワルファリン)とかを飲んでいる患者さんに、血の出るような外科処置をしてはならないとかです。
これらは「生命や臓器機能の廃絶に関わるような解答」なので比較的わかりやすいです。
一方で、後者の「倫理的に誤った解答」というものが曲者です。例えば、カルテを改ざんするとかは倫理的にアウトなのは丸わかりなのですが、尊厳死への対応などなかなか意見が割れる問題もありますよね。
というわけで、私を含め多くの医学生は「キンキ」という言葉に非常に恐怖を抱いております ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
もちろん、禁忌を踏んだら患者さんの生命に危害が及ぶので、それで落とされるのは当たり前ですが、試験本番の過度なプレッシャー下においては非常に恐怖の対象となっています。
以上が、医師国家試験の概要となります。
自分もあと1年程度で国家試験なので、必修落ち、禁忌落ちしないように日々勉強をがんばりたいとおもいますー<m(__)m>
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