精神科医を目指す医大生の備忘録

精神科に興味あるけど、どうやって勉強したらいいかわからない。という悩みを解決するために医師国家試験を解説しつつ、勉強していくことにしました!一般の方でも解けちゃったりするので、ぜひともお付き合いくださいませ!

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躁症状ってどんな感じ?~#私の躁エピソード

#私の躁エピソードがトレンドに

双極性障害では躁状態うつ状態が繰り返す

今日は双極性障害についてです。

双極性障害「テンションの高い躁状態と、テンションの低いうつ状態」を繰り返す慢性の疾患ですね。

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躁状態うつ状態が慢性的に繰り返す

 

私が先日紹介した「双極はたらくラボ」編集長の松浦さんも双極性障害の当事者で、双極性障害の情報を発信されている方です。

松浦さんの活動については良ければこちらをお読みください。

www.d-lemon.site

 

躁状態は、病的状態だと自覚されにくい

うつ状態というのは自覚しやすいものです。

例えば、うつ病の診断項目に「興味・意欲の減退」というものがあります。

具体的には「いつもなら大好きなはずのお笑い番組を見ていても一切楽しめない。むしろ、見ているとなんだか泣けてくる」といった感じです。

これは、自分で「あれ、なんかおかしいな」と思えますね。

 

一方で、躁状態とは、例えば「自分が偉くなったよな気がする」、「夜は眠らなくても大丈夫」、「頭の回転が速くてどんどんアイデアが浮かんでくる」などです。

 

 

これらの躁症状は、誰しも調子のいい時に経験する心地良い感覚(いわゆるハイな状態)に似ているとされます。そのため、なかなか病気の症状だとは気づかれにくいんですね。

 

よって、「うつ状態は自覚できるが、躁状態は自覚できない」ということになり、双極性障害ではなく、うつ病と誤って診断されてしまうことがあるそうです。

 

双極性障害にも関わらず、うつ病と診断されてしまい、抗うつ薬を処方されると、躁転といって必要以上にテンションが高くなって病状が悪化するリスクがあるので注意が必要です。

 

ですので、医療者側は誤診のないようにしっかり「過去に躁エピソードがなかったか?」などを問診する必要があります。

 

とはいえ、精神科の病気は数回にかけて何度も診察しなければ診断できないこともあります。

 

ですので、医療者以外の方も「双極性障害」という躁とうつ状態が混在する病気があるという知っていただくと、より早くて正確な診断につながるのではないかと思います。

 

躁エピソードは千差万別

躁エピソードといっても人によってもまちまちです。

教科書的な知識は医師国家試験の問題文から抜き出してみると・・・

44歳の男性。過活動を心配した妻に連れられて受診した。3か月前から疲れがとれないと訴え、朝は起床が困難で、会社に遅刻するようになった。2週間前から、特にきっかけなく急に元気になった。「体調が最高なので、眠らなくても全く疲労を感じない」と言い、夜中に欧州支社の担当者と国際電話で話し続け、ほとんど眠らずに出勤するようになったため、妻に連れられ受診した。早口・多弁で、よく話すが話題が転々と変わりやすい。妻が家における患者の状態について話すと、些細なことで不機嫌になった。意識は清明であり、身体所見に異常を認めない。

といった感じです。

 

夜中に欧州支社の担当者と国際電話で話し続け、ほとんど眠らずに出勤するようになった」

は明らかにおかしいですよね。

 

ただ、教科書的な知識はいわゆる双極性障害のⅠ型という躁状態が強くでる患者に特徴的な所見が多く、躁状態が軽度のⅡ型の症状というのはわかりにくいものです。

 

そこで今回のメイン「#私の躁エピソード」

以上、前置きが長くなりましたが、そこで今回紹介したいのが、

双極性障害イラストレーターのまいさん(@maimai_moon_ss)が投稿された

「#私の躁エピソード」というハッシュタグです。

まいさんのツイートを受けて、多くの方が#私の躁エピソード」をツイートされたのですが、これが多種多様で、「躁状態ってこんな感じなのか!」と私自身勉強になりましたので、いくつか紹介させていただきます。

 

 

改めて、躁状態は多種多様なのだなと実感しました。

 

また、まいさんのこの取り組みに対して当事者の方も「自分の躁状態の把握に役立ってありたい!」という声もあるようで、患者さん同士が気軽に情報共有できるのはSNSのメリットだなーと改めて感じました。

 

双極性障害は、自分自身で気づきにくい病気とされます。そのため、家族や周りの友人に連れられて受診して判明するということもあるようです。

 

多くの方の双極性障害への理解が深まると、病気の発見が早まりますし、何よりも患者さん自身が生活しやすい世の中になっていくのかなと思います。

 

ですので、こういった形で心の病気への理解がもっともっとも広まれば良いなと思う次第です!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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