精神科医を目指す医大生の備忘録

精神科に興味あるけど、どうやって勉強したらいいかわからない。という悩みを解決するために医師国家試験を解説しつつ、勉強していくことにしました!一般の方でも解けちゃったりするので、ぜひともお付き合いくださいませ!

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アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の色相判定ができたら便利なのに

PSYCHO-PASS サイコパス』というアニメをご存知でしょうか?

psycho-pass.com

 

Wikipediaから引用すると下記のようなストーリになります。

舞台は、人間のあらゆる心理状態性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」(以下シビュラ)が導入された西暦2112年の日本。人々はこの値を通称「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び習わし、有害なストレスから解放された「理想的な人生」を送るため、その数値を指標として生きていた。

その中でも、犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、たとえ罪を犯していない者でも、規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれていた [10]

そのような監視社会においても発生する犯罪を抑圧するため、厚生省管轄の警察組織「公安局」の刑事は、シビュラシステムと有機的に接続されている特殊拳銃「ドミネーター」を用いて、治安維持活動を行っていた [11][12]

本作品は、このような時代背景の中で働く公安局刑事課一係所属メンバーたちの活動と葛藤を描く[13]

第2期は第1期終了時点から1年半後から始まり、シビュラシステムと公安局に攻撃をしかけてくるシステムに認知されない犯罪者を追うことになる [14]

テレビドラマ『踊る大捜査線』の監督として知られる本広克行さんが企画されたアニメなので、ストーリーも大変面白いです。

個人的には、特にアニメ内で登場する「色相判定」というシステムが気に入ってます。

これは、人工知能が人間をスキャンして、その人の「心の状態」を客観的に評価してくれるというものです。
 

色相についてはこちらにブログに詳しく書かれているので、参照してください!

サイコパスの犯罪係数と色相とは?カムイのメッセージWC?についてもご紹介! | 人生で大切なことは全てアニメから教わった

サイコパスにおける精神バロメーター「色相」とは?
色相とは、犯罪係数と並んで用いられる精神状態を表すバロメーターです。計測された対象人物の精神状態は「色」として表されます。色相の計測は街頭に設置してあるスキャナーから個人所有の簡易スキャナーなどの多様なデバイスによって行われ、日々の健康管理のためのバロメーターとして広く一般的に普及しています。

計測される色相は精神状態に合わせて変化し、色味が白に近い明るい色ほど精神状態が健康で、「色相がクリアな状態」と言われます。逆に色味が黒に近い暗い色ほど精神状態が悪く、「色相が濁った状態」と言われます。

また、色の種類は個人で違いがあるようです。例えば、常守監視官の場合は劇中の「クリアブルー」や「シャイニーブルー」などのセリフからわかる通り青系、1期3話に登場した金原は職場の同僚から「黄緑野郎」と呼ばれいじめを受けており、黄色か緑色系の色であることが分かります。

また、2期に登場する東金執行官のセリフ、「黒く染まれ、常守朱。」からも、精神状態と色の関係性が分かります。

 

アニメの中では、色相が濁っていると「犯罪係数」という指標も上昇して、主人公ら公安局のメンバーに拘束されたり、場合によってはその場で殺されてしまいます。

ですので、アニメの世界で生きる人々にとっては「いかに色相を曇らせないか?」ということが至上命題となるわけです。そのために、人々はメンタルケアに余念がありません。例えば、色相が曇ってきたら高級ホテルに泊まってリラックスしたり、心の曇りを改善する薬を飲んだりするわけです。

 
アニメの世界のように、色相が曇ったら捕まったり殺されたりする世界はご免ですが、個人的には「色相判定」によって心の状態に常に気を使うというコンセプトはとても良いなと思っています。

医学部に入学して、精神科について勉強するにつれて、「心の状態」は常に変動するものだと感じるようになりました。誰だって、他人に怒られたり、仕事で失敗してしまったら気分が落ち込みますよね(抑うつ状態)。逆に、調子が良いときは軽躁状態になって、「なんでもできそう」と感じることもあると思います。

心の状態は常に変動する。だからこそ、我々は日々「心の状態」に気を向ける必要があると思います。

精神科について勉強するまでは、「風邪を引く」といった身体的な病気に罹った際に「休む」という発想はあっても、気分が沈んでいるときに「心のケアのために休む」という発想はありませんでした。

ですので、つい心の不調に気づけず、突っ走ってしまって後で大きな反動が来るという経験をしたことがあります。

しかし、精神科に興味を持って色んな本を読んでからは、日々「自分の心の状態」にも気を使って生活をしていくことが重要だなと考えるようになりました。

誰だって、落ち込むのはしんどいので、できるだけ「心が元気な状態」で生活したいですよね。

ただ、実践してみて思ったのは自分の心の状態を把握するのって結構難しいんですよね。自分では落ち込んでいるのに、はたから見るととても元気そうに見えたり、逆に自分からしたら普通なのに、めっちゃテンション高いねと言われたり。

そこで、今回のサイコパスに出てくる「色相判定」で客観的に心の状態を測ることができたら便利なのにな―と思った次第です。

まぁ、客観的にわかりすぎたらそれはそれで、アニメの世界の人のように「色相判定」に振り回されそうな気がしますが。。。。

ちなみに自分の状態を知るということに関しては「双極性障害」関係の本が個人的に勉強になりました。本ではないですが、実名で双極性障害を公表し活動されている松浦さんの記事も勉強になりました。

note.com

 

コロナ下では、臨床実習でも患者さんとなかなか接することができないので、疾患を抱えてらっしゃる患者さん自身の体験談は、教科書的な知識だけではわからない疾患の臨床像がわかるので、本当に勉強させていただいています。

ちなみに、個人的にはDaylioというアプリで心の状態を把握するようにしています。かなりざっくりなので、どこまで効果があるかは不明ですが(笑)

ただ、たまに振り返ってみると「最近ちょっと頑張りすぎだな、少し休もう」とか思えるので、そこは役立っているかなと感じています。
Daylioについては、こちらに詳しく記載されています。

【体調管理】一年前の今日、どんな気分でしたか?│はるまじろ

 

双極性障害」の話ついでに「ADHD」の勉強をしたことも自分自身に役立っているかなと感じています。ADHDの症状に注意欠陥があり、忘れ物やミスが多いということに悩まれているかたも多いと思います。その対策として、書籍などに様々なTIPSが載っており、自分自身もいくつか活用させてもらっていることもあります。

こう書くと自分も「双極性障害」や「ADHD」の気があるのかなと思ったりします。ただ、個人的に思うのは精神科の疾患って自閉症スペクトラムに代表されるように、はっきり白黒つけられるものじゃないと思うんですよね。

すっごい下手な図ですが、ADHDを例にすると、世の中にはADHD的要素が全くない人から、ADHD的要素がすごく強い人まで振れ幅があって、その間のいずれかに個々人が位置するのかなと思っています。

 

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個人的な精神科疾患のイメージ

 

なので、僕自身にもそういう要素があってもおかしくないですし、誰だってそういう要素を持っているのだと思います。

また病気として診断されるかどうかも、その人が困っているかどうかによるとも思います。

 

環境によってはADHD的な要素があっても全く困らず、一生診断されない人もいるかもしれませんし、一方ADHD要素が軽度であっても、ADHDの人にとって苦手な作業が求められる職場の人は、早めに病院に行って診断がつく可能性もあると思います。

 

実際、近年ADHDを含めた発達障害の認知度が高まったことが、患者数の増加に寄与しているとも言われていますよね。

僕も精神科について勉強をするまでは「精神科の病気はすこし怖い」と思っている時期もありました。しかし、いざ勉強すると、その人の生活環境によって誰でもなり得るものだなと印象が変わりました。

なので、多くの精神科の先生方が主張されているように、「精神疾患を抱えている人=自分とは別の世界の人々」という考え方は良くなくて、たまたまその人が今精神的につらい状況にあるだけで、自分も同じような状況になり得るという考え方が重要なんだなと感じています。

以上、つらつらと書きましたが、精神科を勉強すると自分自身の日常生活に活かせることが多いなと感じます。引き続きマイペースで精神医学や心理学についての理解を深めていきたいと思う次第です。

 

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